ドコモやauなどの大手キャリアが月額2,980円の通信料金プランを提供するようになり、通信キャリア各社の価格競争が激しくなってきています。
このページでは、ドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリアや、UQモバイル、ワイモバイルなどのサブブランド(格安SIM)の5つのキャリアを比較評価した結果を紹介します。
私が比較評価した結果を先にお伝えすると、「UQモバイルが1位」という結果(※)となりました。
次のセッション以降で一つひとつの評価項目について詳しく説明していきます。
なお、私が想定しているスマホユーザーは以下の通りです。
・1日のスマホ使用時間は2~3時間ぐらい
・自宅にWi-Fi環境がある
・外出先ではメール、LINE、ホームページ閲覧などが通信容量があまりかからない使い方でも不便を感じない
(※)私は現在3回線使っていろんなキャリアを試しているのですが、UQモバイルだけは2017年から現在(2021年2月)に至るまで使い続けています。
通信速度が安定しているか?重たくならないか?
スマホをストレスなく使うためには、通信速度が安定していることがとても大切です。
通信速度が安定していないと、スマホでホームページやYouTubeなどを見る時に、画面がなかなか更新されないからです。
私のこれまでの経験で、各キャリアの体感的な通信速度の評価を行いました。
評価ポイントは、最も優れているキャリアに10点をつけ、それ以外のキャリアを相対評価しています。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | UQモバイル | ワイモバイル |
通信プラン | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | SoftBank on LINE | くりこしプランS | シンプルS |
通信速度 | 10 | 10 | 6 | 8 | 5 |
【評価のポイント】
・ドコモ、auは全国どこでも安定した通信速度が出ます。
・三大キャリアの中で、ソフトバンクの評価は少し厳しめの6点です。これは、自宅の少し奥まった部屋に入ると電波が届きにくくなることと、子供が通っている学校でほとんど電波が入らないことが理由です。
・ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドですので、やはり電波の入りにくさを感じたので、低評価にしました。
・auのサブブランドであるUQモバイルの通信速度は結構優秀です。UQモバイルの本家本元のauにはかないませんが、街中でもリゾート地でも十分な通信速度が得られます。
通信料金が安いか?
通信料金の価格は次に重要な評価項目です。これから何年も支払い続けるコストですから、一生の中での累積金額は数百万円にもなるからです。
私は各社の新プランの中で一番安いプランを抽出して比較しました。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | UQモバイル | ワイモバイル (Y!mobile) |
通信プラン名 | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | SoftBank on LINE | くりこしプランS | シンプルS |
通信容量 (ギガ) | 20GB | 20GB | 20GB | 3GB (ギガを使い切った後は300Kbps) | 3GB (ギガを使い切った後は300Kbps) |
月額料金 (税抜き) | 2980円 | 2480円 | 2980円 | 1480円 | 1980円 |
国内通話料 | 5分以内無料 | 20円/30秒 (別途) | 5分以内無料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
通話料オプション | 500円 (5分以内かけ放題) | 700円 (10分以内かけ放題) | 700円 (10分以内かけ放題) | ||
合計 | 2980円 | 2980円 | 2980円 | 2180円 | 2680円 |
評価 | 6 | 6 | 6 | 10 | 8 |
通信容量(ギガ)のちがい
三大キャリアは通信容量が20GBで同じなんですが、サブブランドのUQモバイルとワイモバイルは一番安いプランの通信容量は3GBなので、同一の通信容量の比較としていません。
私の場合は自宅にWi-Fiの環境がありますので、3GBあれば十分です。
本来なら同じ通信容量で比較するべきなのかも知れませんが、たくさんギガをもらっても使い切れないと意味がないので、一番安いプランで比較しました。
国内通話プランのちがい
国内通話料についても各社で条件が異なります。
通信容量と国内通話料の2つの条件がそろっていないと比較しにくくなるので、国内通話料はできるだけ条件をそろえました。
とは言うものの、三大キャリアは5分以内かけ放題のプランなんですが、サブブランドの2社はかけ放題のプランですと10分以内のプランとなるため、国内通話料についても各社で条件をそろえられませんでした。
通信容量(ギガ)のくりこしができるか?
1か月の間に使いきれず、余った通信容量(ギガ)ってくりこしができないともったいないですよね。そこで、くりこしができるか否かを調べました。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | UQモバイル | ワイモバイル |
通信プラン名 | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | SoftBank on LINE | くりこしプランS | シンプルS |
通信容量(ギガ)のくりこしができるか? | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 |
各社から2021年に発表された新プランの中で、通信容量(ギガ)の繰り越しができるのは、UQモバイルだけでした。
電話料金プランは使いやすいか?
私の場合、家族や知人に対してかける電話のほとんどはLINE、Googleハングアウト、FaceTimeなどを活用しています。逆に普通の電話は滅多に使わなくなりました。
この数年間の電話の使用状況を振り返ってみると、
・ホテルや食事などの予約
・銀行、クレジットカード会社、通販サイトで買い物した商品の問い合わせ
など、業者に対してかける電話が多かったです。
そんな時に、意外と気になるのが保留時間です。
電話が混雑していると
「このまましばらくお待ちください」
という自動音声の後にBGMが流れて、いつつながるか分からない状態で待つことが多いですよね。
5分のかけ放題のプランの場合、保留時間が5分を超えると30秒で20円の電話料金がかかってしまい精神衛生上よくありません。私は60分間の通話パックだと安心できて助かっています。
というわけで、電話料金プランは5分間や10分間のかけ放題が付いているプランよりも、自分で60分間の通話パックが選択できるプランを高く評価しています。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | UQモバイル | ワイモバイル |
通信プラン名 | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | SoftBank on LINE | くりこしプランS | シンプルS |
電話プランの使いやすさ | 7 (5分以内かけ放題) | 5 (通話かけ放題1,500円) | 7 (5分以内かけ放題) | 10 (60分/月の通話パック 500円) | 4 (通話かけ放題1,700円) |
auは1,500円、ワイモバイルは1,700円のオプション料金を支払うと、通話がかけ放題になるプランがあるのですが、正直なところそんなに電話する訳ではないので必要ないです。
私の場合、1か月の合計通話時間が60分以内であれば500円定額となるUQモバイルの通話パックが最も適しています。
総合評価
以上の評価項目に重みづけして合計すると、UQモバイルが270点で最高得点となりました。
キャリア | 重み | ドコモ | au | ソフトバンク | UQモバイル | ワイモバイル |
通信プラン | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | SoftBank on LINE | くりこしプランS | シンプルS | |
通信速度 | 10 | 10 ⇒ 100 | 10 ⇒ 100 | 6 ⇒ 60 | 8 ⇒ 80 | 5 ⇒ 50 |
通信料金 | 10 | 6 ⇒ 60 | 6 ⇒ 60 | 6 ⇒ 60 | 10 ⇒ 100 | 8 ⇒ 80 |
ギガくりこし | 6 | 0 ⇒ 0 | 0 ⇒ 0 | 0 ⇒ 0 | 10 ⇒ 60 | 0 ⇒ 0 |
電話プラン | 3 | 7 ⇒ 21 | 5 ⇒ 15 | 7 ⇒ 21 | 10 ⇒ 30 | 4 ⇒ 12 |
合計 | 181 | 175 | 141 | 270 | 142 |
総合評価は以下の計算で行っています。
・各評価項目に重みづけ(最も重みの大きな項目に10点をつけ各評価項目を相対評価)
・総合評価=(各評価項目の重み)×(項目別の得点)をキャリアごとに合計
キャッシュバックについて
UQモバイルにオンラインで契約(申し込み)すると、通常キャッシュバックがもらえます。
他社からUQモバイルに乗り換える場合ですと、10,000円前後のキャッシュバックが受け取れます。
申し込む時期やサイトによってキャッシュバックの金額が異なりますので、事前に調べてから契約することをおすすめします。
UQモバイル公式サイト
⇒キャッシュバックが振り込まれるまでの期間が短い。
UQモバイル正規代理店
⇒キャッシュバック金額が多い。
UQモバイルの場合は、公式サイトから申し込んでも正規代理店から申し込んでも、通信プランや料金に違いがないので、私はキャッシュバックの一番多いサイトで申し込みました。
参考まで。
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